アメリカ旅行日記

第1章 松山〜ニューヨーク移動編

1月9日 

 お昼に家を出る。ヒッチハイクで成田まで行く計画だ。

 伊予鉄に乗り横河原駅まで行く。国道11号線がすぐそばなのでここならヒッチハイクしやすいだろう。

 横河原駅のそばのうどん屋でうどんといなりを食べる。いなり寿司はなかなか大きくておいしい。11号線まで歩いてヒッチハイク開始。親指を立てていかにもヒッチハイクしてるようにする。

 何十台か通り過ぎた後、1台のトラックが止まった。川之江まで行くそうだ。ラッキー。生まれて初めてヒッチハイク成功に感動する。

 川之江までは高速を使わずに下みちをとおった。ドライバーは40歳ぐらいのおっちゃんで、旅行好きでなんと20カ国もまわったそうだ。働くのは旅行するためだそうだ。なかなかの遊び人である。旅のいろんな話を聞く。とても親切な人でよかったー。

 三島の製紙工場の近くで荷物を降ろさなくてはならないのでそこで下車。そこで次の車を待つ。

 一台の軽自動車がアクセル吹かしてバックでやってきた。ドライバーは50歳ぐらいのおばちゃんだ。行き先を告げると、パチンコに行く途中らしい。ちょっとしか行かないじゃないかぁー。

 実際乗せて貰った距離は1キロほどだった。この人は昔ヒッチハイクをしたことがあるそうだ。なかなかやるな。

 近くに高速の入り口があったのでそこまで歩いていく。途中振り返りながらヒッチハイクするが、高速入り口までついてしまった。

 1時間以上指立てをしていたけど駄目だったので、やり方を変えてインターチェンジの手前の信号で止まった車に、サービスエリアまで連れてってもらう作戦にした。うまく、高速に入る2人連れのサラリーマンを捕まえて香川のサービスエリアまで乗せてもらった。

 ここからは瀬戸大橋を渡って本州に行ってしまおう。ここではトラックの運転手や乗用車の運転手にどこまで行くか声をかけて乗せて貰うことにした。  なかなか瀬戸大橋を渡る車に出会えない。しかも断られることも多い。どうも緑ナンバーのトラックは運転手と関係者以外の人を載せるといけない規則らしい。

 1時間以上たって親切なトラック運転手に乗せて貰った。そこから岡山にある吉備のSAまでのせてもらう。

 さすが本州のSAはでかい何十台も大型トラックが止まっている。でも断られ続ける。なんだか本州にきていきなり反応が冷たくなったような・・・・  それでも、小型トラックを見つけて次のSAまで乗せてもらう。

 もう日は暮れている。大阪あたりまで今晩じゅうに行ってでサウナにでも泊まりたいので大阪行きの車を探す。50歳ぐらいの乗用車に乗ったおじさんに大阪まで連れていってもらう。サウナの多いミナミ方面で降ろしてもらう。そこから地下鉄でその人に教えてもらった24時間サウナに行く。

 風呂に浸かって凄く幸せな気分。でも、仮眠室は冷房が利きすぎてよく眠れなかった。

1月10日

 サウナを出る。またヒッチハイクだ。でも自分が大きな失敗をしたことに気付く。東京行きの高速道路から遠く離れてしまったんだ。ここでヒッチハイクしてもなかなか高速には乗れないだろう。しかも都心のど真ん中で・・・・・・

 ヒッチハイクをあきらめて名古屋行きの近鉄に乗る。4000円もした。くやしいな。

 名古屋に着いた。名古屋駅前は繁華街なのでヒッチハイクしにくい。だから、バスに乗って近くの守山PAまでいった。PAの裏の柵を乗り越えて進入する。関係者以外立入禁止だそうだが、俺も高速道路を使うので関係者には違いないだろう。

 2時間以上かかって、老夫婦の車にヒッチハイク成功した。その話の内容。

  俺   「どこまでいくんですか?」

  おじさん「東京まで帰りの途中やけど」

  俺   「乗せて貰えませんか?」

  おじさん「おまえ運転できるか?」

  俺   「えっ?」

  おじさん「九州から交代で運転してきて疲れとるんよ」

 と、言うことで運転を替わりながら東京まで進む。ラッキー。

 首都高速の手前の高速バスのバス停で降りて、バスに乗って東京駅まで行く。もう日は暮れかかっている。昨日はサウナでよく眠れなかったのでカプセルホテルを探す。でもその周辺には無かったので上野まで電車に乗って上野で探す。上野は飲み屋街なのですぐにカプセルホテルが見つかった。狭いがなかなか快適だった。

1月11日

 成田までのJRに乗る。結構な距離だ1000円近くする。

 成田空港に着いてチェックイン。簡単なもんだ。

 アメリカ行きの飛行機はアシアナ航空、韓国経由だ。韓国行きに乗り込む。さすがに韓国人の乗客が多い。でも見かけではほとんど日本人と区別が付かない。

 スチュワーデスが韓国語で機内サービスをしている。英語も使っている。機内食が出たときに鳥と魚どっちがいいか聞いてきたようだが初めての英語に緊張してぜんぜんわからない。かろうじてチキンだけは聞き取れた。さすが韓国人向けに辛い辛い。

 韓国に到着。ロビーでぶらぶらしていると韓国人の職員が近づいてきて日本語で話しかけてきた。あんまり上手じゃなかったけど、日本に興味があって機会があれば行きたいそうだ。韓国人は日本にあこがれがあるんだなー。

 ニューヨーク行きの飛行機に乗り込む。さっきは日本語の解説がほんの少しだけあったけど。完璧に英語と韓国語だけになってしまう。こころぼそいよー。

 アシアナ航空は機内食がたくさん出る。でもみんな辛い。ニューヨークに到着するまでに4回も(日本〜韓国含む)機内食が出た。これで往復78000円のオープンチケット(帰国便の変更可能)は安い。

 11日の夕方に韓国を出発して、時差の関係でニューヨーク着が18時だ。夕方に出発したら夕方につく。着いてからもたっぷり寝れるのだ。なんか得したような・・・・  ケネディ空港に到着したら夜だった。マンハッタンに向かうのにお金がないので地下鉄を使うことにする。無料のバスが地下鉄の駅まで行くのでそれに乗る。駐車場のそばをバスが通る。車が雪に埋もれている。とても寒い。

 地下鉄の駅に到着。トークンという切符の代わりのコインを購入$1.50で400以上ある駅に降りられる。地下鉄の中はガラスに落書きがしてあって、危なそうな黒人の乗客も何人かいて怖かった。空港に着いた人はあまり使わないのかな。

 予約してあったニューヨークユースホステルに行く。駅のすぐそばでよかった。

 ホステルに入って予約確認の紙切れを渡して1泊する事を告げる。チェックアウトが何時だとかシーツをレンタルするのか聞いてきた、何となく分かった。言葉の通じない人に説明するのに慣れているんだろうな。

 指定された部屋は8人部屋で2段ベットになっている。日本人は他に一人もいない。夜遅かったのでシャワーを浴びて寝る。


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