第5章 カルフォルニア編

1月31日

 日が明るくなって外を見ると荒野が広がっていた。そこはグランドキャニオンの一部分を見ているようだ。絶壁の上に平地があるような平らな山が遠くに点々とそびえている。たぶんグランドキャニオンはこれらがかたまっているところだろう。

山の下にある線は貨物列車

 山を登り始めると雪が積もってきて、またロッキーに逆戻りのような風景が続いた。

 それを抜けると遠くに水平線のようなものが見えて雪は無くなった。そこからは森の中をひたすら下る。下り終えて森を抜けると一面の緑。なだらかな丘に草が一面生えている。まるでテレビで見たゴルフ場みたい。砂漠ばかり通ってきた風景とはまるで違うのに新鮮さを覚えた。西海岸に来たんだな。

 サクラメントの手前のリノに着いた。そこで車内清掃で1時間停車する。そこでヘレンと別れた。もう2度と会わないだろう。

 サクラメントは盆地のようなところにあり、霧が立ちこめていた。この霧が草によい影響を与えているのだろう。どこを見ても緑で、茶色の土が見えない。

 サクラメントのバスターミナルに着いた。サクラメントはカルフォルニア州の州都で、俺の生まれ育った愛媛の松山市とは姉妹都市関係にある。でもこっちの方が断然大きくてきれいに見える。

後ろはサクラメントのカフフォルニア州議会堂

 道を歩いていると、おっさんが声をかけてきた。きっとお金目的だなと予感がした。やっぱりその通りでバスに乗りたいから小銭をくれと要求してきた。意味はだいたい分かっていたが「I don't speak English」と言うとそんな程度では当然引き下がるわけもなく、「マネーマネー」といいだした。しつこいので「I have not money」や「I am poor」とか言ってさらに「I am cheip traveler」って言ってやったら引き下がった。おっさんがいなくなってふと思ったが「I am cheip traveler」って・・・・俺って安いの?やべえやべえ。そういえばそれを言ったときおっさん目を丸くしてたっけ。

 オールドサクラメントに行った。そこは西部開拓時代をイメージしたところで、西部劇に出てきそうな幌馬車や酒屋にありそうな両開きの扉のお店がたくさんある。川岸には赤い大きなドラム型の羽根が回転して進む白い大きな船があり、その中がレストランで食事をすることが出来る。

 そこからサンフランシスコのセイマに電話した。翌日にはサンフランシスコに行くことを伝える。セイマもインターネットを通じて知り合った友達だ。美味しいたこ焼きを作ってあげるのが泊まらせて貰える条件だ。たこ焼きには自信がある。

 サクラメントのユースもチェックインは4時からになっている。外見は格式のある洋館という感じだ。1時間以上早く着いたので入り口の前に置いてあるいすに座っていると、おばちゃんがやってきたので挨拶すると話しかけてきた。この人もここに泊まっているそうだ。まだ開くまでに時間があるので散歩でもしようと言ってきた。あまり気乗りはしなかったが、ついていくことにした。

 おばちゃんはいろいろ美味しい中華弁当屋や名所をガイドしてくれたが、強引そのもの。店に入ってガイドパンフレットやタワーレコードに行ってフリーの絵はがきをたくさん取っては俺に渡す。そんなのいらないのに。挙げ句の果てにハンバーガー屋に連れて行かれておばちゃん買うのかなと思っていると、注文しろと言ってハンバーガー買わされた。おばちゃんは買わなかった。なんちゅうお節介な人だ。

 ハンバーガーを持ってユースでチェックインする。中は外観よりさらに豪華だ。リビングのテーブルには本が一冊置かれていてそれをスタンドの明かりが照らしている。シャンデリアもあり、飾り付けが統一されていて、清潔そのもの、安いことを売り物にしているはずのユースでここまでしている所は初めてだ。これで一泊16ドルは安い安すぎる。

 天井にはシャンデリア、装飾の彫ってある椅子。チリ一つ落ちてないダイニングのテーブルでハンバーガーを食べる自分。どう見てもハンバーガーは似合わない。ワインを片手に優雅に食事をするのが似合う場所だ。あのババアめ。

 自分に与えられた部屋は4人部屋でこれまた清潔そのもの。トイレも洗面所も見事。カランが金色で曇りがない。

 荷物の整理をしていると日本人が入ってきた。さらにもう2人入ってきた。日本人ばっかりだ。最初の日本人は卒業旅行で来ているという。そういえばそろそろ卒業旅行組が増えてくるな。その人は俺にどこが面白かったかとか聞いてきた。

 もう2人は一緒にレンタカーを借りて旅をしていて、12月にカナダの西海岸から東海岸まで走っていったそうだ。ものすごい寒さと雪でカナダ人に「クレイジーな奴ら」と言われる程の強者だ。そういえば12月から1月はじめはブリザードがやってきていて、マイナス20度ぐらいだったはず。なんて奴らだ。

2月1日

 朝早く起きてバスターミナルに行き、サンフランシスコ行きのバスに乗る。サンフランシスコまでの道のりも緑でいっぱいだ。

 サンフランシスコに行くベイブリッジを渡る。そこから見えるサンフランシスコはまさに坂の町だ。大きなビルも住宅も斜面に密集している。

 バスを降りてセイマに電話をする。セイマは今日は仕事が休みだそうだ。ターミナルの近くまで来てもらうように連絡を入れる。顔を知らないからどんな車で来るのか聞いておく。自分の服装も伝えた。俺は紫色のモンベルの軽くてぶ厚いジャケットとジーパン姿だ。どんな奴だろう。少なくとも犯罪者ではなさそうだ。ホモもいやだな。一つ年上でアメリカ横断をしてみたかったが、出来なかったので協力してあげるそうだ。

セイマと会う時間まで暇なので海まで歩いたら
ベイブリッジが見えた

 来るまでに1時間ぐらいあったのでその辺をぶらつく。町は整備されて綺麗だ。有名なケーブルカーもある。ケーブルカーは終点まで来たら人間が押して回転させて前後を逆にする。

 時間が来て待っていたら、ディアマンテ(車名)でやってきた。日本がいやで高校の時にアメリカに単身乗り込んでいった男だけになかなかおっとこ前だ。運転の仕方を見てもおとなしそうな性格じゃないな。

 セイマは俺のことをジュンイチと呼んでいる。日本では永木と呼ばれるのが普通だが、アメリカではファーストネームで呼び合うのが普通だから、女の子でも下の名前で呼ぶのが普通だ。いきなりアメリカにやってきた人なら馴れ馴れしいなと感じる人もおおいだろう。俺はこっちの方が親しみやすくていいけど。

 昼食にタコスを食べようという話になった。タコスを今まで食べたことがないと言ったら、「安くてボリュームがあって学生時代にお世話になったよ」と言うので行くことにした。タコベルというお店でタコスから取った名前だ。日本の「たこ」とはまったく違う。アメリカではマクドナルド並にメジャーなファーストフード店だ。注文はマクドナルドと同じでカウンターに写真でセットメニューが載ってあり、テイクゴウかイートヒアーかを言えばいい。

 テイクアウトで近くのセントラルパークで食べることにした。タコスは野菜とミートソースをパリパリのクレープ生地で包んだようなものだ。とても辛い。2種類セットで入っていたが、1つはペースト状の豆が入っていて、それが口に合わなかった。

 セイマとは初めて顔を合わせたが、インターネットで毎日会話をしていたので全然普通に話せる。

 観光名所に連れてってやると言うことで、ゴールデンゲートブリッジまで行った。写真で見たとおり真っ赤な橋だ。水の色はあまり綺麗ではない。記念に2人で写真を撮る。

俺のインターネットでの呼びかけに答えてくれたダンディセイマだ
「俺も旅をしたかったから協力してやる」と宿を協力してくれた。

 今日からソファーで寝る。グレイハウンドバスのシートと比べれば断然いい。お風呂に入れるかと思ったが、シャワーしかないのが残念だった。アメリカではシャワーしか使わない人がほとんどだもんな。

2月2日

 お昼近くまで寝る。友達から電話がかかってきて、今晩友達と男同士の料理大会をするそうだ。もちろん俺のたこ焼きがエントリーされている。わざわざ重たいたこ焼き器を日本から持ってきたんだ。いい加減作りたくて仕方がない。

 ところが、セイマはもっと大きなたこ焼き器を持っていた。なんてこった。セイマの彼女が日本からこの前持ってきたらしい。長距離恋愛してるんだな。とりあえず、ホモじゃなくてよかったよかった。それはおいといて、花がつおも小エビもある。タコを買うだけで完璧じゃないか。

 セイマの友達ユウシの所に行く。ユウシもパソコンで知り合ったそうだ。一緒に近くのジャパンセンターに今晩の材料を買いに行く。そこは日本のスーパーそのもので違いは少し外人が多いことと、日本のものは値段が割高なことぐらい。わざわざ日本から取り寄せているから仕方ないか。山本山の緑茶や永谷園のお茶づけもある。日本の米に近いカルフォルニア米は日本の数分の1の値段。レジも日本語だ。タコと紅生姜などを購入する。この近くに住んでいるのなら日本と同じ生活が送れそうだな。しかし、どこの都市のジャパンタウンにも言えることだが、治安の悪い地域のそばにある場合が多いそうだ。

 お店の掲示板には日本に引っ越しする人が家財道具を格安で売りに出している。ルームメイト募集といってアパートを2人で借りようという掲示も多い。しかしサンフランシスコは住宅密度が高いために家賃はニューヨーク以上かもしれない。セイマは800ドル/月だそうだ。そんなに大きい部屋では無かったのだが、治安のいい場所だからだそうだ。ここでは安全は金で買うものだからな。

 ユウシのマンションに行って、たこ焼きを作り始める。ベースがビールなのが俺のたこ焼きの特徴だ。卵と小麦粉とビールを混ぜる。それをたこ焼き器に流し込み、タコを入れ、その上にたまねぎのみじん切りと小エビと紅生姜を載せる。さらにベースを流し込んで、日本から持ってきた針で回転させて焦げ目が着いたら出来上がり。

 俺が自信を持って勧めるだけあって、めちゃめちゃ美味しいと言ってくれた。外はパリパリ、中はとろけるようなたこ焼きだ。生姜とビールがよく効いてお店で食べるより美味しい。

 セイマはなにも作らなかったが、ユウシは昔寿司屋で仕事していたときに学んだカルフォルニアロールを作ってくれた。それはアボガドの巻きずしで、日本のまき物は海苔が外側に巻いてあるが、カルフォルニアロールは内側に渦を巻いたように海苔がある。なかなかの腕前だ。アボガドは森のバターと言われるそうで、口の中でトロのようにとろける。甘みがないので寿司に合っている。

2月3日

 セイマは仕事で出掛ける。セイマが1ヶ月パスを貸してくれた。これがあれば、バスも電車も乗り放題だからサンフランシスコのどこにでも行ける。セイマの会社の近くまで一緒に行く。

 サンフランシスコの公共交通機関は進んでいる。都市の密度が高いことが影響されていると思うが、10分ごとぐらいで走っている。サンフランシスコのどこへ行ってもバスは見かける。ここなら車を持っていなくても生活はできるな。これがロサンゼルスだったら、1時間に1本ぐらいしか走っていないそうだ。

 サンフランシスコを大きく周回するバスに乗る。チャイナタウンを抜ける。アジアを除くチャイナタウンで世界最大の大きさを誇るだけあってすごく活気がある。海が見えたのでそこで降りる。

 そこはフィッシャーマンズワーフというところだった。観光地化されていて、日本人を含めたくさんの観光客がいる。誰も着飾っていて貧乏そうな(現に貧乏な)俺の来る場所じゃなさそうだ。そんな格好でロスぶらついてたらすぐ襲われちゃうぞぉ。

 人混みをさけてヨットやプレジャーボートの停泊しているところで船を眺める。俺も船買おう。

こっちは漁船のほう。ミッキーマウスが乗ってた船
と同じだな。日本の港よりもとてもきれい。

2月4日

 今日は最初チャイナタウンを歩く。中国に行ったことがないが、ここは中国人しかいないし、中国語が飛び交う。物価は高いが中国そのものの雰囲気だ。豚の鼻や北京ダックなどいろいろ食材が豊富だ。

チャイナタウンにあるマクドナルド。看板が漢字だ
この通りは中国人の活気で満ちている。

 その後車のコマーシャルでも有名になったギザギザになってる坂に行く。観光客が車でやってきて降りている。一方通行で降りるだけだ。

 それにしてもシスコは坂道が多い。平地が見あたらないぐらいだ。よくこんな所に大きな都市ができたもんだ。

 帰りにフィッシャーマンズワーフの近くの大きなスーパーでステーキを買った。厚みがあり3枚で5ドルちょっと。

 セイマが帰ってきて、飲みに行った。そこは日本人のお店でパソコンで知り合ったセイマの友達ケンジとタカに会った。店内では日本の曲が流れている。カウンターの日本のお姉ちゃんもかわいい。

2月5日

 セイマの会社に行く途中のハーレーショップに入った。入り口には綺麗なBuellが置いてある。リヤサスペンションが腹下にあるのが格好いい。

 店内には様々なアイテムが置いてあり、バイク好きの俺には十分楽しめる。ハーレーはホンダなどと比べてブランドの入ったアイテムが多い。ハーレーの革ジャンやブーツは当たり前だが、ショットグラスやハンカチやダーツの的などもある。革製品はだいたい日本で買う半額ぐらい。でもお金がないので買えないからハーレーダビットソンのロードソング集というCDを買った。その中の曲のFOREINGERのHOTBLOODEDはお気に入りになった。

 サンフランシスコから対岸のオークランド行きの電車に乗る。フリーパスはサンフランシスコの中でしか通用しないので、シスコ以外で電車を降りるとそこからの料金がかかる。だから降りずに電車の中から外を眺めるだけにした。

サンフランシスコは2月は雨期でとても緑があふれている。
これは地下鉄(バート)でサンフランシスコの隣のオークラ
ンドに行ったときの写真だ。ここへ行くなら2月だな。

 オークランドは緑に包まれいるようだ。住宅は密集してないので庭が広い。俺が住むのならこっちの方がいいな。でも治安は少し悪いらしい。地価が安いからか。

 ジャパンタウンに行く。そこには紀伊国屋書店があり、コンパクトな英和辞典を購入する。今まで持っていた英会話の本に付属していた辞書では物足りない。英和と和英の両方がほしかったけれども、重いのと必要な方を考えたら英和だろう。英語で話をしていて言葉が分からなかったときに辞書を渡せばいいからだ。

 ジャパンセンターで米を買う。5キロで3ドルぐらいだ。日本で米を10キロ買うと5000円ぐらいだから6分の1ぐらいかぁ。日本では高い米を買わされていることが分かる。

 昨日買ったステーキを調理する。肉が堅い。噛み切れない。あんまり美味しくない。調理方法がよくなかったのかな。どっちにしても最大の原因は肉にあるようだ。今度からハンバーグにしよう。残った肉はセイマが醤油とみりんで煮詰めて柔らかくして食べることにした。これはおいしい。

2月6日

 この前飲みに行ったときに出会ったタカさんの家に行った。WINDOWS95のパソコンを使って壊れたデジタルカメラQV10が直るかどうか試すためだ。パソコンに持ってきたQV10のプログラムの入ったディスクをセットし、パソコンとQV10を繋ぐ。そしてプログラムを起動し接続できたかどうか確かめる。

 するとカメラに保存されていたデータを読み込み始めた。やったぁデータはなんと消えていなかった。デイビーさん達の写真を見て感動する。データをよく見たら真っ黒の写真の入っていた。それをパソコンから消したらカメラが元に戻った。そんなアホな・・・なんて簡単に直るんだ。やはりのカシオのQV10はすごい。

 その後一緒にオークランドのハーレーダビットソンに行く。正規販売店なのかサンフランシスコにあった店よりも大きくて展示してあるバイクやグラスやステッカーなどのアイテム類も豊富だ。ハーレーのトマトソースまである。いろいろほしい物があったが、店の名前の入った頑丈そうな+−ドライバーを買う。

2月7日

 セイマの家のそばに有名なツインピークスがある。夜景がとても綺麗な所だ。昼にそこに歩いていく。シスコは標高の高いところほど地価も高い。ツインピークスの周りは大きな家が多い。 30分ほど歩いて頂上に着いた。何故ツインピークスというかというと、山の頂上が2つになっていて、おっぱいの形をしているからだという。そんなまさかと思って実物を見たらそのまんま表現通りだった。そこには観光客も大勢観光バスでやってきていた。ついでに観光客見物もする。ここはサンフランシスコを一望できる。2時間ぐらいぼーっとしてした。ここまでのんびりしているのは俺ぐらいだ。

2月8日

 セイマが今日休みなのでオークランドにある車の博物館に連れていってもらう。シスコからかなり離れた綺麗な住宅地の中にそれはあった。博物館はショッピングセンターの中にある。8ドル払って中にはいるとアメリカの旧車が勢揃いしていた。その旧車というのがとにかく古い1930年代が中心だ。T型フォードみたいな車輪が車体の外側にあるものばかり。それでも当時300馬力出しているV16の車など驚く物ばかりだ。当時の車だけを見ればワシントンに展示してあったものよりすごい。

2月9日

 早朝セイマと別れる。グレイハウンドターミナルに行き、ロス行きのバスの列に並ぶ。今度セイマとあえるのは一体いつなのか・・

 バスターミナルに警官がやってきて何かあったのかと思ったら、ベンチで一人の白人がおしっこ漏らしたまんま寝ている。叩いても起きない。体がけいれんしている。薬物か?結局2人の警官に引きずられるように出ていった。グレイハウンドの客は(客だったのか?)相変わらずガラが悪い。

 バスタイムスケジュールを確認していなかったので4時間ぐらい待ってシスコ行きの海側経由のバスに乗る。時間はかかるが、海岸線は綺麗なそうだ。でも午後の便なので、海岸沿いに着く前に日が暮れてしまった。

 そのバスには日本人2人が同乗していた。兄弟で兄がシスコの寿司屋で働いていて、弟は日本からやってきてアメリカで人生修行をするらしい。弟は無理に家族からやらされてるような感じだ。兄はグリーンカードという物をもらって3年間ぐらいアメリカ中をアルバイトしながら廻ったそうだ。通常観光客は3ヶ月しかいられないが、そのグリーンカードに応募して何千倍といわれる抽選をクリアすると、永遠にアメリカにいられるということだ。アメリカは夢のあることするなぁ。彼らとは2時間ぐらい話した住所交換した後別れた。

 ロスに着いたらもうあたりは真っ暗だった。パトカーや救急車のサイレンがうるさい。聞くところによるとグレハンのターミナルは相当物騒なところにあるらしい。出歩かない方がいいな。

 今まで出会ったアメリカ人や旅行者に聞いたロスはとても「BAD(悪い)」だそうだ。急いでフロリダに行かなければいけないのでロスをパスしてフェニックスまで行く便の時間を見る。フェニックスにはユースが近くにある。次の便は朝7時だ。今はまだ午後10時ぐらいだ。仕方ないのでターミナル内のベンチで寝ることにした。ここのターミナルは24時間営業で職員がいる。それにしてもガラ悪そうだ。しっかりと荷物を抱いて寝る。


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